ギター録りに進んだ。
どの曲も一応ライブで何度もやってきたものばかり。
それほど問題はあるまいとタカをくくっていたのだが、
いろいろご指摘いただいた。一番は音符一つ一つ
の長さに対する意識が弱いということらしかった。
自分の欠点が判るのは大事なことなんだと思う。
全編アコギの指弾きなわけだが、後で知ったことだけど
「アコギの指弾きはリッチな音色が録りにくい」というのが
録音技師さん達の間で共通する認識らしい。
現在、わしは厳密な指弾きではなく、右手の三本の爪に
スカルプチャー加工(アクリルをくっつける)をして、いわば
爪弾きなんである。レコーディング当時は本当の指弾き。
親指の爪の横らへんでオルタネイトしてたので、爪は
常時えぐれて大変痛い思いをしていたのが懐かしい。
これは実はジャズギターのウェスモンゴメリーの真似を
してみたのである。今はだいぶ自由に弾けてきたようだ。
学校にいってた頃を思い出してください。クラスに3、4人
くらいはギターやってる子いたでしょ?ということは日本中
だとえらい人数がギターやったことあるはずなのだが、
親指でオルタネイトピッキングする人、見たことないでしょ?
そんな難しいことなんでやるのか?よくぞ訊いてくれました。
太い甘い音色が出せることに加え、より多彩な表現ができ
るからです!このアルバム、ギターの粗は多々有るけれど、
いい音はしてるのでそこにも留意して聴いてみてください。
冷や汗流した大変なギター録りは二日で終わった。
続く